当サイトは、マスターソムリエ 寺島進(てらしますすむ)の公式WEBサイトです。ソムリエの活動や、おすすめのワインをご紹介しています。
プロフィール

寺島 進(Susumu Terashima)
1973年ロイヤル・ホテル(現リーガ・ロイヤル・ホテル大阪)入社、レストラン『シャンボール』にて同ホテルの初代ソムリエとして活躍。宴会サービス部門では年間5万本以上扱うワインの管理や提供を指揮。海外研修においては「マキシム・ド・パリ」などの一流レストランにてソムリエ経験を積む。2006年、社団法人日本ソムリエ協会よりソムリエ最高の称号であるマスターソムリエ(37番目)の認定を受ける。2010年、同ホテルを定年退職。現在、ソムリエの育成やレストランのワインコーディネート等のコンサルティングを行っている。
ワイン文化の普及に貢献
寺島の実績と貢献は、日本におけるワイン文化の普及の歴史と重なる。寺島がホテルへ入社する前年の1972年は、日本国内で外国産ワインの輸入自由化がなされた年だ。この頃の日本は、高度経済成長に後押しされる生活様式の変化が進み、食文化においても欧米のものを身近に取り入れ始めた時代。「フランス料理」が一般的になったのもこの時代だ。
1980年代は、急速に進んだ円高とバブル景気を背景に海外の高価なものが好まれた。この頃は高級ワインも多く消費された。1985年には、日本ソムリエ協会が初の「ソムリエ呼称資格認定試験」を導入。現在では、国内で2万人以上のソムリエが活躍している。
寺島は、日本ではまだ「ソムリエ」という概念がなかった時代より、フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、カリフォルニアなどの世界各地のワイナリーを訪れ、ワインの生産、貯蔵や管理を学んだ。ブルゴーニュのドメーヌで作業を手伝っていたこともある。
レストランにおいては、パリの一流レストランで研修を重ね、給仕サービスやガストロノミーを学んだ。現地の人々と食事を重ねることで、日常生活における“ワイン”がなんたるかも学んだ。
こうして得られた知識や経験を、ホテルへやってくるお客様にシンプルに伝えた。時にはワイン輸入業者への助言も行い、共にワイン文化や食文化の普及に貢献してきた。
近年は、更なる貿易の自由化も進み、欧州だけでなく世界各国からワインが輸入されるようになった。日本国内での生産も盛んだ。家庭で親しまれる「テーブルワイン」も一般的になり、外食では低価格でワインを楽しめる「バル」などの新業態も増えた。
寺島が歩んできた歴史は、近代日本人とワインの歴史でもあるのだ。
ワインは飲み物ですよ、
読み物ではありません。
ワインは感じる物ですよ、
感じたままそれが真実です。
真実とは1本の坂道のような物、
上から見れば降り坂、
下から見れば登り坂。
Heaven flows through a glass.
グラスの中に至福の世界が存在する…マスターソムリエ 寺島 進
略歴
1973年 ロイヤル・ホテル入社
同年9月レストラン・シャンボールオープン、ソムリエとして勤務。(ロイヤルホテル初代ソムリエ)
1977年 ヨーロッパ視察
| スッコトランド | バランタイン社 |
| 西ドイツ | ルドルフ・ミュラー社 クロスター・エーベルバッハ修道院 |
| フランス | ド・リューズ社 シャトー・ムートン(ボルドー) ルイ・ラトウール社(ブルゴーニュ) ポメリー社(シャンパーニュ) |
| レストラン | オストー・ボーマニエール ポール・ボキューズ シャポン・ファン(ボルドー) エスパドン(ホテル・リッツ) ルドワイヤン(パリ) |
1978年 フランス研修・視察
| ワイン研修 | ポール・ジョブレ社(タン・エルミタージュ) ルイ・ジャド社(ブルゴーニュ) |
| レストラン研修 | マキシム・ド・パリ リージェンス・プラザ(ホテル・プラザアテネ) レストラン・フーケ トゥール・エッフェル(エッフェル塔) シャトー・ブール(一つ星 トゥルノン エルミタージュの対岸) |
| レストラン視察 | アラン・シャペル ポール・ボキューズ トロワグロ ピラミッド メール・ギィ ナンドロン レオン・ド・リオン等 |
1985年 アメリカ視察
| カリフォルニア州 | ナパ・バレー地区 ソノマ地区 アレキサンダー・バレー地区 等 |
1988年 シニアソムリエ
(社)日本ソムリエ協会シニア・ソムリエの資格認定(62番目)。
1989年 フランス視察
| ワイナリー視察 (ブルゴーニュ) |
ルイ・ジャド社 カミュウ家 ブーズロ家 エチエンヌ・ソゼ家 等 |
| レストラン視察 | タイユヴァン マノワード・パリ ヴォワイエ、シャブラン等 |
1990年 ヨーロッパ視察
| 西ドイツ | ファルケンベルグ社 |
| フランス | シャトー・マルゴー(ボルドー) シャトー・ベイシュベル(ボルドー) シャトー・ラフィット(ボルドー) J.モロー社(ブルゴーニュ) カルベ社(ブルゴーニュ) |
| イタリア | ルフィーノ社 ガンチャ社 |
| レストラン視察 | アンブロワージ(パリ) コート・ドール(スーリュー) ドミニク(フィレンツェ) エノテカ・ピンキョリ(フィレンツェ) |
1992年 アメリカ視察
| カリフォルニア | ドミナス社 ペドロン・チェリー社 |
1993年ヨーロッパ視察
| スペイン | ヘレス地区 リオハ地区 |
| フランス | ジャスメイヤー(アルザス) ジュール・ラサール(シャンパーニュ) |
1994年 フランス視察
| ワイナリー視察 | シャトー・ペトリュス(ボルドー) シャトー・パルメ(ボルドー) ジョセフ・ドルーアン(ブルゴーニュ) |
| レストラン視察 | グラン・ブフール |
1999年 フランス視察
| ワイナリー視察 | ペルピニァン郡(南仏) グラーヴ地区(ボルドー) |
| レストラン視察 | オーヴェルジュ・ド・リル(アルザス) |
2006年 マスターソムリエ
(社)日本ソムリエ協会マスター・ソムリエの資格認定(37番目)。
2009年 リーガ・ロイヤル・ホテル退職
リーガ・ロイヤル・ホテルを定年退職。
現在
寺島ワイン研究所にて、ソムリエの育成や、レストランへのワインコーディネート等に関わる。